中古車チェックポイント
電装品のチェック
電装品は実際に動かしてみて判断しよう。作動するかどうかだけでなく、異音などにも注意してチェック。
ライト類
完全な消耗品であるライト類は、たとえ購入直後に球切れを起こしたとしても、保証でカバーしてくれるショップは数少ないのが現状です。球切れでお店まで足を運ぶのも面倒なもの。念のため確認をしておきましょう。ヘッドライト、ウィンカー、ハザード、補助灯、フォグランプ、後退用ランプ・・・展示車両となる前に確認されたパーツばかりですが、まれに展示中に球切れを起こしている場合もあります。これらは、納車前点検でも確認される部位ですが、お客様自身の目で確認する事でより納得感の高いクルマ選びが出来ることでしょう。
オーディオ/ラジオ類
ダッシュボード周辺は、真夏時では約80度前後の熱を持ってしまいます。逆に冬場は氷点下になることもあります。年数が経過しているオーディオは、このような温度変化によって耐久性が落ち、どうしても品質変化が起きやすいのです。オーディオでチェックしておきたいのは、まずスピーカー音。オーディオのフェダー/バランス調整を使って、スピーカーをひとつずつ聴いてみましょう。カセットやCD・MDは、実際に再生してみて確認する事をお勧めします。音飛びや、チェンジャーの動作が確認出来るだけでなく、音質の確認もできます。車中ではラジオだけという人なら、こだわりは不要ですが、音楽を存分に楽しみたい方は、古くなったオーディオも消耗品のひとつと考えて、新品などに換える事も新しい楽しみの一つになるかも知れません。その際、輸入車系ではコンソールパネルの形状次第でお気に入りのオーディオが取り付けられない場合があるので、機種の対応状況も事前に確認しておきましょう。
ナビ/ETC
カーナビが付いている車であれば、ます取り扱い説明書があるのかを確認しましょう。メーカーによって操作系がまちまちのナビには必須アイテムになります。説明書を見ないとわからない機能は意外にたくさんあるものです。さらに搭載されているソフトが最新のものかどうかをチェック。モノによっては起動時や特殊操作でソフトの製作年がわかるようになっています(そのためにも取り扱い説明書が必要なのです)。使用されるメディアはDVD-ROM/HDD(ハードディスクドライブ)の3種類に大別されます。内蔵しているデータが古い場合は対応できるメディアでアップデートすればより快適に使用できます(だいたい1万〜2万円前後です)。できれば、周辺の渋滞を知らせてくれるVICSも搭載されているかチェックしておきしょう。後からVICSだけを付けようとすると、特に純正品は工賃を含めかなり高価なので、付いていればお得と言えます。ETCは、たとえ現車に機器が付いていたからといってすぐに使えるわけではありません。車体番号と機器の製造番号、所有者を登録するセットアップ業務が必要となります(セットアップ料は3,000円)。もとから付いていれば、やはりお得ですよね。
ワイパー
ワイパーでまず確認すべきは直接ウインドウと接触するラバー部分とブレード本体でしょう。どちらも消耗品なので、通常通りに使用していても、それぞれ半年ごと、1年ごとの交換が必要なパーツです。また、実際にウインドウォッシャーをかけてラバーの拭き具合を確認してみましょう。ワイパーを確認する際、もっともポイントを置きたいのは、ワイパーの根元にあるモーター部分です。経年劣化によってこのモーターが故障をきたすことがあります。輸入車の一部にはワイパー1本でウインド全面を拭くタイプもあり、当然、モーターにかかる負担は大きくなります。また降雪地帯では冬場にかなり酷使されているはずです。異音がないか、ワイパーが正しいリズムで動いているか、ぜひとも確認しておきましょう。